赤ちゃんのころ、大切にしていたもの。
ぬいぐるみや電車のおもちゃ、お人形、シール、くたくたになるまで離さなかったタオル?
取材をしていると、赤ちゃんの成長の思い出が詰まったものを手放さずに残しているお母さんにたくさん出会います。みなさんは、自分自身が小さなころに大切にしていたもの、覚えていますか?
実家に立ち寄ると、私の母も本棚のすき間などに私や姉が幼少時代の愛用品をしまっていて、いまでも目にするとそのころの記憶が瞬時に蘇ってきます。忘れかけていたのに、「かわいい〜」と思わず手に取ってしまうのです。
私を、小さなころの自分に連れていってくれたものは何かというと、ヤギのぬいぐるみ。大人の手のひらくらいのサイズで、なぜか明後日のほうを向いている子ヤギ。足がピン!としている姿も愛嬌があるんです。どこで買ってもらったのかは定かではないけれど、これを握って遊びに行ったり、ポケットに無理やり入れたりしていたような気が……(笑)。
青春時代を過ごして大人になって自分の好きなものがわかってきたような気持ちでいても、結局人っていくつになっても「いいね!」と思う基本的な感性は変わらないんじゃないか?と思った瞬間でもありました。
それと同時に「大切に残してくれていてありがとう」という気持ちにも。すべてを残しておくのは難しそうだけれど、何かひとつでも赤ちゃんのころの自分が確かにいたんだなあと思わせてくれるものがあるのは嬉しいことですね。