自然を見る目

 

2018/05/25

あっちでもこっちでもツバメが飛び交い、
道端の花には、ちょうちょやハチ
庭に出れば、足元には、ダンゴムシがごろごろ
ささやかな家庭菜園には、イモムシが。

小さな命の営みがあふれるこの季節、あたりまえのように、子どもたちの興味は、虫や生き物に向いています。

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わが家の娘たちも、暇さえあれば虫を追いかけ、アリを呼び寄せ、ダンゴムシを集める日々。

そんなに好きなら・・・と本棚から、ちょうどよさそうな虫の本を選んで、読んでいます。

 

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ここにある3冊は、すべて「かがくのとも」というシリーズで、わたしは、子どもの頃から、このシリーズが大好き。生き物や自然だけでなく、子どもたちの身の回りのものすべてをテーマに、図鑑のように知識を並べるのではなく、物語の中に気づきのヒントを散りばめます。ものごとのいろいろな見方を、示します。

おとなも子どもも、目の前のことも、見えいるようで見えていない、知っているようで知らない。

たとえば、月には満ち欠けがあることに、たとえば、道端の草花に名前があることに、新聞紙はいろんなものに変身できることに、たまごひとつからいろんな料理ができることに、気がつくことで、小さな世界は広がっていく・・・その手伝いをしてくれます。

こんなに身近なありだって、その暮らしをのぞくのは、絵本でないと、なかなかできませんよね。

 

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そして、もうひとつ、この頃、私たちが夢中になっているのが、鳥。

もともとは、落ちているツバメの卵を見つけて、鳥の卵を調べ始めたのがきっかけですが、その後、庭でメジロの巣を見つけ、ますます熱は高まりました。

誰の卵か、誰の鳴き声か、誰の巣か・・・図鑑には意外とそんなことは載っていないし、ネットで調べるのはかんたんだけど、ただ答え合わせをするだけで、広がりがなくて、つまらない。

私たちは、鳥の絵本といえば、の鈴木まもるさんの絵本を何冊か図書館で借りてきて、比べてみて、この2冊を選んで買いました。

 

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どちらの絵本も、鳥の卵や巣のことだけでなく、暮らしも描かれていて、庭や町で見かける鳥たちのことがよくわかります。長く付き合い、私たちの鳥ライフを豊かにしてくれそうです。

 

「すみれとあり」
矢間芳子 作 森竜義 監修 福音館書店

「アリのかぞく」
島田拓 文 大島加奈子 絵 福音館書店
月刊かがくのとも2017年4月号

「ぼく、だんごむし」
得田之久 文 たかはしきよし 絵 福音館書店

「ぼくの鳥の巣絵日記」
鈴木まもる 作・絵 偕成社

「鳥の巣の本」
鈴木まもる 著 岩崎書店

 

 
 

『ことり文庫は、子どもの本と、ゆっくりとおだやかな時間をあつかっています。子どもの本のもつ、あたたかさややさしさや信頼というようなものを大切にしています。
鎌倉市極楽寺1-4-12
http://kotoribunko2525.wix.com/kotoribunko

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