小山・那須塩原ツアーレポート 那須塩原編
お子さんの成長を実感する時ってどんな時でしょうか。
いつも着ている服が着られなくなった時? 今まで言えなかった言葉を話すようになった時? もしかしたら「お子さんが初体験を乗り越えた時」かもしれませんね。親子の初体験がいっぱいのtocotoco小山・那須塩原ツアーの2日目は、栃木県北部のまち「那須塩原市」から始まります。
※ 親子で行く!小山・那須塩原ツアーレポート〜小山市編〜もご覧ください。
自然と動物に触れ合える
千本松牧場で休日を過ごす
東京から新幹線で約70分。南部のまち小山市から、30分ほどで観光地としても有名な那須塩原市に到着。この日、最初に訪れたのは東京ドーム178個分の広大な土地に牧場、温泉、サイクリングコース、ドックパークや触れ合い動物園と「大人も子供も丸一日楽しめる」那須塩原市のイチオシ観光スポットだそうです。
週末は観光客で賑わいますが、地元に人もお散歩や買い物をしに気軽に訪れる場所なのだとか。1日目に引き続き、山田家の3人と一緒にレポートしていきたいと思います。
山田家の長男、凛くんが見つけたのは、「水上ハムスター」なる遊び場所。千本松牧場ではテニスコートやトランポリンなどの身体を動かして遊べる場所があったり、バター作り体験ができる工房があったりと、色んな「初体験」が転がっています。
凛くんも、水上ハムスターをいざ、初体験!
※水上ハムスターは透明の大きなビニールボールに入って水上を走り回る遊びです。
初めての水上ハムスターにテンションも最高潮! いざ、ボールに入ってビニールプールに突撃します。えーい!
突如として大人しくなってしまいました。この後、特に動き回ることもなく水上を漂い「怖い...出たい...」の一言で初めての水上ハムスターは4分ほどで終了。
ただ1人残されるお父さん。まだ少しだけ早かったのかもしれませんね。
朝から心をほっこりさせられてしまいました。
ふれあい動物園で
動物のエサやりに挑戦!
千本松牧場での次の初体験は「動物への餌やり」。身長よりも高い牛、エサを持っていると集まってくる山羊。「ふれあいどうぶつえん」では、色んな動物達と触れ合うことができます。
「手の平にエサを乗せて待ってれば、上手に食べてくれるから大丈夫。ほら!」とお手本を見せるお父さん。恐る恐るエサをあげてみると...
とっても腰が引けていますが、無事にエサやり成功!こうした初めての挑戦を乗り越えるたび、お子さんは成長をしていくのかもしれません。
でも、追いかけられるとやっぱり怖いみたい。
移住者が住み、お洒落な個人店が集まる黒磯地域
那須塩原市では市民活動や個人商店の活気がまちを盛り上げています。
SHOZO CAFFEEはアパートの二階にオープンしたカフェ。日本のカフェブームの走りにもなったと言われているスポットで、このカフェを起点にゲストハウスや雑貨屋さんが通り一帯に集まっています。
ゲストハウスChusは3年前の2015年にオープンした2階がゲストハウス、1階が飲食店とマルシェになっている施設です。元々は家具屋さんで倉庫をリノベーションしたのだとか。
お話してくださったのは店長の村上さん。
「僕の出身は熊本だったんですが、このまちの空気感や人が気に入って、気がつけば住んでいましたね。」
Chusのオーナーで、タントコツアー開催前に有楽町で開催されたトークイベントのゲスト宮本吾一さんともご友人だったそうです。人の繋がりやよそ者を受け入れてくれる土壌があるのでしょうか。
駅前を活性化!廃材を集めて市民の集いの場をつくる
ちょうどこの日の黒磯駅前では「駅活」の一環で「パン&スイーツフェス@黒磯駅前」が開催されていました。山田家とツアー参加者が集まったのはカ ワッタ家という集いの場。黒磯駅前活性化委員会の代表 滝澤さんの「駅前通りの地域活性化」にかける熱い想いを語っていただきました。
「行政が市民の意見を聞いてくれる。俺たちの力だけじゃ、こうやって新しいイベントや取り組みをやり切れない。市民から『こういうことがやりたいんだ』と話をすれば、実現するための後押しをしてくれる。那須塩原市はそんな所なんだ。そういう部分を知って少しでも好きになってもらえたら嬉しい。」
山田家のお母さんも「地域に対して熱い志を持っている人がいることが知れて、私はそういう人がいる地域で暮らしたいのだと、はっきり分かりました。」と感銘を受けたご様子。
地域との距離感、人との距離感には「心地よい塩梅」があるのは確かですが、地元の人に愛されている地域というのには心が惹かれますよね。
黒磯駅前活性化委員会では、廃材を使ったキャンドルイベントや市民市場、レンタサイクル、ゆるキャラ「モースケ」グッズの販売など、地域の憩いの場づくりと駅前活性化の取り組みを続けています。
親子で歩くと見つかる「この町での日常」
タントコ親子ツアーも終盤。まちの中を歩いていると、「わっ、凄い!」とお母さんの声。地元の八百屋さんの店先に並んだ野菜に目を奪われているようです。
全て、那須塩原市内のお野菜。都内に比べると随分お安いのでは...? 観光パンフレットやホームページの情報だけでは分からない「日常の風景」。現地に行くからこそ、見えてくるものがあるのかもしれませんね。
山田家の後ろ姿に、ここで暮らす親子の日常の姿を見ました。
皆さんも次の旅行は「観光」とは違う「暮らしの目線」で、その地域を見てみてはいかがでしょうか。違った魅力が発見できるかもしれませんよ!
文・大塚眞